【マカロンに関する面白い雑学まとめ】見た目は可愛いのに実は奥深い？歴史・種類・裏話をたっぷりご紹介！

色とりどりの見た目と、サクッ＆ふんわりの独特な食感で大人気のスイーツ「マカロン」。その可愛らしい見た目に惹かれて、つい手が伸びてしまうという方も多いのではないでしょうか？しかし、マカロンは見た目だけでなく、意外な歴史や製法、地域ごとの違いなど、知れば知るほど奥深いスイーツなのです。

今回はそんな「マカロンに関する面白い雑学」をテーマに、スイーツ好きならきっと話したくなるようなトリビアをご紹介します。この記事を読み終える頃には、あなたも“マカロン博士”になっているかもしれません。

それでは早速、マカロンの知られざる世界へ一緒に飛び込んでみましょう！

マカロンの起源はフランスではなかった？

「マカロン」といえばフランス生まれのスイーツというイメージが強いですが、実はその起源はイタリアにあるといわれています。マカロンのルーツは13世紀頃のイタリアで、当時は「マッカローネ（maccherone）」と呼ばれるアーモンドベースの焼き菓子だったそうです。

16世紀、イタリアのカトリック修道女カトリーヌ・ド・メディシスがフランス王アンリ2世に嫁いだ際に、イタリアの料理人たちとともにこのレシピをフランスに持ち込みました。これが現在のマカロンの原型といわれています。

つまり、マカロンは「フランス風に進化したイタリア菓子」ともいえるのです。

マカロンには2種類ある？「パリ風マカロン」と「田舎マカロン」

私たちが一般的に「マカロン」と聞いて思い浮かべるのは、色とりどりのクリームを挟んだ丸いマカロンですが、実はこれには明確な種類があります。

現在最もポピュラーなのは「パリ風マカロン（Macaron Parisien）」と呼ばれるタイプで、2枚のメレンゲ生地でガナッシュやクリームを挟んだものです。ルイ14世の時代にはまだ存在せず、20世紀初頭にパリの有名パティスリー「ラデュレ」が生み出したスタイルとされています。

一方で、フランス各地には「田舎マカロン（Macaron Rustique）」と呼ばれる古いタイプのマカロンも存在しています。こちらはクリームを挟まない、素朴なアーモンド焼き菓子です。特にナンシーやアミアンといった地方では、今も伝統的に作られています。

マカロンの命は「ピエ（足）」にあり！

マカロンを上手に焼けたかどうかを見分けるポイントの一つが、「ピエ」と呼ばれる足の部分です。ピエとは、焼き上がったマカロンの底にできるギザギザとした盛り上がりのことで、これが美しくできているかどうかが、職人の腕の見せ所とされています。

このピエがしっかり出るためには、材料の配合やメレンゲの泡立て具合、マカロナージュ（生地を混ぜる工程）の加減、オーブンの温度など、すべてが絶妙に整っている必要があります。

そのため、「マカロンはプロでも失敗する」と言われるほど、難易度の高いお菓子なのです。

世界一高価なマカロンとは？

可愛らしい見た目とは裏腹に、実は「世界一高価なマカロン」が存在することをご存じでしょうか？

そのマカロンは、フランス・パリの高級ホテル「ラ・メゾン・ピエール・エルメ」で提供されている特別な限定商品です。一部には金粉があしらわれ、高級食材であるトリュフやキャビア、サフランなどが贅沢に使われています。その価格は1個あたりおよそ7000円以上するともいわれており、まさに“宝石菓子”の名にふさわしい逸品です。

特別な日のおもてなしや贈り物として、セレブの間で人気があるそうです。

色と味の関係は意外とない？

マカロンの魅力の一つに、カラフルな色合いがあります。ピンクはストロベリー、黄色はレモン、緑はピスタチオなど、見た目で味が想像できるのも楽しいポイントです。

しかし、実際には「色と味が一致しない」マカロンも少なくありません。多くのマカロンには着色料が使われており、例えば水色のマカロンでも中身はバニラやチョコレート味だったりすることがあります。

パティシエたちは、味の意外性やデザイン性を追求する中で、あえて「見た目と味にギャップ」を生む工夫をしているのです。そのギャップもまた、マカロンの奥深い魅力といえるでしょう。

日本の「マカロン」が進化している？

日本でもマカロンは長年愛されてきましたが、ここ数年でさらに進化を遂げています。

たとえば「マカロンラスク」や「マカロンアイス」などのアレンジ商品が登場し、SNS映えを狙ったデコレーションマカロンやキャラクター型の「キャラマカロン」も大人気です。

さらに、抹茶やゆず、ほうじ茶などの和風フレーバーを取り入れた“和マカロン”も登場し、日本独自のアレンジとして海外からも注目されています。

海外のパティシエからは「日本のマカロンは創造力豊か」と高く評価されることもあるそうです。

マカロンに関する面白い雑学いろいろ

ここではちょっとした小ネタとして、マカロンに関する面白い雑学をいくつかご紹介します。

・マカロン記念日がある
フランスでは3月20日が「マカロン・デー」とされており、多くのパティスリーがチャリティーイベントなどを開催します。

・マカロンは国ごとに定義が違う
英語圏で「Macaroon」と書くと、ココナッツベースの全く別のお菓子を指すことがあります。

・マカロンは冷凍保存できる
完成したマカロンは冷凍保存が可能で、しっかり密封すれば2〜3週間はおいしくいただけます。解凍は冷蔵庫でゆっくり行うのがポイントです。

・マカロンは“おもてなし”の象徴
かつてフランス宮廷では、貴族が大切な客人にマカロンを振る舞うのが一種の格式とされていたこともあるそうです。

手作りマカロンに挑戦するときのポイント

マカロンは「失敗しやすいお菓子」と言われていますが、いくつかのポイントを押さえることで、成功率を上げることができます。

・材料は正確に計量する
グラム単位での計量を心がけましょう。アーモンドプードルや粉糖の質も仕上がりに影響します。

・湿度に注意する
マカロン作りに湿度は大敵。湿気が多い日はピエが出にくくなるため、エアコンや除湿機の使用も検討しましょう。

・しっかり乾燥させる
生地を絞った後、表面が乾燥してベタつかなくなるまで30分〜1時間放置します。これがピエの形成を助けます。

・焼き時間と温度はオーブンごとに調整を
家庭用オーブンでは、メーカーごとに熱の回りが異なるため、数回試作して最適な条件を探しましょう。

まとめ：マカロンの魅力は見た目だけじゃない！

今回ご紹介したように、マカロンには可愛らしい見た目以上に、歴史や製法、文化的背景、そして数々の面白い雑学が詰まっています。単なる「カラフルなお菓子」とは思えないほど、奥深い存在なのです。

今後マカロンを食べるとき、または誰かにプレゼントするときには、ぜひこの記事で得た知識を思い出してみてください。きっと、これまで以上にマカロンを味わい深く感じられるはずです。

そしてもし、あなた自身がマカロン作りに挑戦する機会があれば、この記事の雑学を思い出しながら、楽しいスイーツ体験をしてみてくださいね。