いちごは、その甘酸っぱさと可愛らしい見た目で、多くの人に愛されている果物です。ケーキやジャム、スムージーなど、さまざまな料理やスイーツに活用されています。しかし、いちごには意外と知られていない興味深い雑学がたくさんあります。本記事では、いちごにまつわる面白い豆知識を紹介し、その魅力を深掘りしていきます。
いちごは実は果物ではない
いちごは果物として知られていますが、実は「果実」ではありません。植物学的には、いちごの赤い部分は「偽果」と呼ばれ、花托(かたく)と呼ばれる部分が膨らんだものです。本当の果実は、表面に見える小さな粒々(種のように見える部分)であり、これが一つひとつ独立した果実なのです。
いちごの種の数は品種によって異なる
一般的に、いちごの表面には約200個の種が付いています。しかし、実は品種によって種の数が異なります。甘みが強い品種は種が少なめで、酸味が強いいちごは種が多い傾向があります。種の数を数えてみると、品種ごとの違いが発見できるかもしれません。
いちごは冷凍すると甘くなる
いちごを冷凍すると、甘さが増したように感じることがあります。これは、低温によって細胞が破壊され、糖分がより強く感じられるためです。冷凍したいちごをそのまま食べたり、ヨーグルトやスムージーに加えたりすると、甘さが引き立って美味しく味わえます。
世界で最も高価ないちご
日本では高級いちごの生産が盛んで、特に「美人姫(びじんひめ)」と呼ばれる品種は、1粒1万円以上で販売されることもあります。美人姫は、大粒で糖度が非常に高く、見た目も美しいため、贈答用として人気があります。海外の市場でも、日本産の高級いちごは高値で取引されています。
いちご狩りのベストシーズンは冬から春
いちご狩りのイメージは春の行楽シーズンに強いですが、実はいちごが最も美味しくなるのは冬から春にかけてです。冬の寒さの中でじっくりと熟したいちごは、糖度が高くなり、甘みが際立ちます。そのため、甘くて美味しいいちごを楽しむなら、1月から3月頃が狙い目です。
いちごはビタミンCの宝庫
いちごには、レモンよりも多くのビタミンCが含まれています。中くらいのサイズのいちごを7〜8粒食べるだけで、1日に必要なビタミンCの摂取量を満たすことができます。ビタミンCは、美肌効果や免疫力向上にも役立つため、風邪予防や美容にも最適な果物です。
いちごを美味しく保存する方法
いちごは鮮度が落ちやすい果物ですが、少しでも長持ちさせる方法があります。
● ヘタを取らずに保存する
ヘタを取ってしまうと、そこから水分が抜けて傷みやすくなります。
● 冷蔵庫の野菜室で保存
乾燥しすぎないように、キッチンペーパーで包んでから保存すると長持ちします。
● 洗うのは食べる直前
水で洗うと傷みやすくなるため、食べる直前にさっと洗うのがおすすめです。
まとめ
いちごは、甘くて美味しいだけでなく、科学的にも興味深い特徴を持っています。果物ではないという意外な事実や、冷凍で甘みが増す仕組み、高級品種の驚きの価格など、知れば知るほど面白い魅力が詰まっています。ぜひ、次にいちごを食べるときは、これらの雑学を思い出しながら味わってみてください。