私たちの食卓に欠かせない「ツナ」。おにぎりの具材やサンドイッチ、パスタなど、さまざまな料理に活用されている身近な食材ですが、実はツナには意外と知られていない面白い雑学がたくさん詰まっています。今回は、ツナに関する面白い雑学をたっぷりとご紹介しながら、ツナの奥深い世界を一緒に探っていきましょう。
ツナ好きな方も、これまで何となく食べていた方も、この記事を読めばツナのことをもっと好きになるかもしれません。
ツナとマグロは違う？ツナの正体とは
ツナとは一体何か、という基本的な部分から見ていきましょう。ツナというのは、英語で「マグロ」を意味する「tuna」に由来しています。つまり、ツナ＝マグロということになります。
しかし、実際に缶詰などで販売されているツナの中には、「カツオ」や「ビンナガマグロ（ビンチョウマグロ）」が使われていることもあります。これは、加工のしやすさや価格の都合によるもので、実は「マグロ」以外の魚が使われることも珍しくありません。
ちなみに、ツナ缶の原材料をよく見てみると「きはだまぐろ」や「びんながまぐろ」などと書かれており、どの魚を使っているかが明記されています。これをチェックするのも、ちょっとした楽しみになります。
ツナ缶には油漬けと水煮がある！その違いと特徴とは
ツナ缶と一口に言っても、実は「油漬けタイプ」と「水煮タイプ」の2種類が存在します。それぞれに特徴があり、料理によって使い分けるととても便利です。
油漬けタイプのツナ缶は、ツナの旨味をオイルに閉じ込めることで、コクのある濃厚な味わいが楽しめます。サラダやパスタなど、味にパンチが欲しい料理にはぴったりです。
一方、水煮タイプのツナ缶は、よりあっさりとした風味で、ヘルシー志向の方におすすめです。ダイエット中の食事や、離乳食にも使いやすいのが特徴です。
同じツナ缶でも、味やカロリーが大きく異なるため、用途や好みに合わせて選ぶことが大切です。
実は海外では「ツナ缶おにぎり」は珍しい！
日本ではコンビニや家庭のお弁当で定番の「ツナマヨおにぎり」。しかし、海外ではこの食文化が非常に珍しいとされています。
特に欧米では、マヨネーズをおにぎりに使うという発想自体があまりなく、ましてやツナと組み合わせるというのはとても斬新だそうです。そのため、日本を訪れた外国人観光客の間では「ツナマヨおにぎり」は意外性があり、インパクトがあるグルメとして話題になることもあります。
日本独自のツナ文化が、海外でも注目され始めているのです。
ツナは栄養豊富でヘルシーな食材だった！
ツナは手軽でおいしいだけでなく、実は栄養価も非常に高い食材です。高たんぱく・低脂質で、ビタミンB群やDHA・EPAといった必須脂肪酸も豊富に含まれています。
これらの栄養素は、脳の働きをサポートしたり、血液をサラサラにしたりと、健康維持に大きく貢献してくれます。また、ツナ缶は保存性が高いため、災害時の備蓄食としても重宝されています。
毎日の食事にうまく取り入れることで、手軽に栄養バランスを整えることができるのも嬉しいポイントです。
世界のツナ料理も個性豊か！
ツナ料理といえば、日本ではツナマヨやツナサンドが定番ですが、世界には多種多様なツナ料理が存在します。
例えば、イタリアでは「インサラータ・ディ・トンノ（ツナサラダ）」という料理が人気で、オリーブオイルやケッパー、トマトなどと合わせてさっぱりといただきます。
フランスでは「ニース風サラダ（サラダ・ニソワーズ）」が有名です。ツナに加え、アンチョビ、ゆで卵、インゲン、オリーブなどを彩りよく盛り付けた一皿で、ボリューム満点のヘルシーメニューです。
また、中東ではツナを使ったスプレッド（ペースト）をパンに塗って食べる文化もあり、国や地域によって食べ方がさまざまです。
ツナ缶の賞味期限は意外と長い！
ツナ缶は非常に保存性が高く、常温でも長期間保管できるのが特徴です。一般的には製造日から3年程度の賞味期限が設定されていますが、実は未開封であれば5年程度は品質を保てるものもあります。
ただし、高温多湿の場所に置くと劣化しやすくなるため、直射日光の当たらない涼しい場所で保管することが大切です。
災害時の非常食として備えておけば、いざというときにも安心ですね。
ツナ缶のフタはなぜ昔と変わったのか
昔のツナ缶といえば、缶切りで開けるタイプが一般的でしたが、最近ではほとんどのツナ缶が「プルトップ式」に変わっています。
これは「誰でも簡単に開けられるように」というユーザー目線での改良です。災害時や高齢者の方でも安心して開けられることから、今ではスタンダードになりました。
また、環境への配慮として、缶の軽量化やリサイクルしやすい素材の採用も進んでいます。
ツナとカツオの違いは？
ツナと混同されやすい魚に「カツオ」があります。実際、カツオを使ったツナ缶も存在していますが、カツオは本来「鰹節」や「たたき」に使われる魚です。
マグロとカツオの違いは、主に味や脂の乗り具合にあります。マグロは比較的脂が乗っていてしっとりした食感が特徴ですが、カツオはさっぱりとした味わいで、香りが強いのが特徴です。
そのため、同じツナ缶でも原料によって大きく風味が異なるのです。
ツナの缶詰にはラベルにも秘密がある！
ツナ缶のラベルには、実はたくさんの情報が詰まっています。先述の原材料だけでなく、「ライトツナ」「ホワイトツナ」といった表記にも注目です。
「ライトツナ」とは主にキハダマグロを使用している商品で、あっさりとした味わいが特徴です。一方「ホワイトツナ」とはビンナガマグロを使用したもので、脂の乗りがよく、濃厚な味が楽しめます。
このように、ラベルの表記を見るだけでも、料理に合ったツナを選ぶ手がかりになります。
まとめ
いかがでしたか？今回は、ツナに関する面白い雑学をたっぷりとご紹介しました。普段何気なく食べているツナですが、その背景には深い歴史や食文化、栄養面の工夫などが隠されています。
知れば知るほど、ツナの魅力がますます際立ってくることでしょう。ぜひ、これからの食生活にツナをもっと取り入れてみてください。
