保育園における栄養士の仕事内容は、園の種類(公立・私立・小規模・認可外など)によって異なります。以下に、保育園の種類ごとの栄養士の役割の違いをまとめました。
公立保育園 vs. 私立保育園(認可保育園)
| 保育園の種類 | 仕事内容 | 特徴 |
| 公立保育園 | 給食の調理、献立作成、食育活動、アレルギー対応 | 行政(自治体)の方針に沿った給食提供が求められる |
| 私立保育園(認可) | 給食の調理、献立作成、食育活動、アレルギー対応 | 園の方針によって食育に力を入れる場合も |
公立と私立の違い
・公立：自治体の基準に沿った業務が多く、決められた献立を提供することが多い
・私立：園の特徴が反映されやすく、オリジナルの食育プログラムを実施する園も
小規模保育園(０～2歳児) vs. 中規模・大規模保育園
| 保育園の種類 | 仕事内容 | 特徴 |
| 小規模保育園(0～2歳児) | 離乳食・乳児食の調理、献立作成、個別対応、食育活動 | 園児の年齢が低く、個別対応(アレルギー、離乳食)が多い |
| 中規模・大規模保育園(0～5歳児) | 給食の調理、献立作成、食育活動、アレルギー対応 | 3～5歳児向けの食育活動や行事食も充実 |
小規模保育園と中・大規模保育園の違いは、主に定員数・対象年齢のポイントで分かれます。
1.定員数の違い
小規模保育園：定員6～19名程度(主に0～2歳児が対象)
中・大規模保育園：定員20～100名程度(主に0～5歳児が対象)
小規模保育園は「少人数制」、中・大規模保育園は「ある程度の集団活動ができる規模」です。
小規模園の特徴
・離乳食の進め方や食べる姿勢の指導が重要
・保護者との関わりが多く、ご家庭と連携して食のアドバイスを行うことも
中・大規模園の特徴
・3歳以上の子ども向けの「食育活動」(クッキング保育・野菜栽培)が活発
・園児数が多いため、調理業務も多くなりがち
直営求職 vs. 外部委託給食
| 保育園の種類 | 仕事内容 | 特徴 |
| 直営給食(自園調理) | 調理、献立作成、食育、アレルギー対応 | 栄養士が調理に関わることが多い |
| 外部委託給食(給食会社が調理) | 献立管理、業者との連携、食食育活動 | 調理業務はほぼなく、献立管理や食育がメイン |
直営給食の特徴
・園児の食事の様子を見ながらメニューを調整しやすい
・栄養士が直接調理に関わるため、食材や味付けの調整が可能
外部委託給食の特徴
・栄養士は献立の監修や業者とのやり取りが中心
・調理業務がない分、食育活動や保護者対応に力を入れやすい
まとめ
保育園ごとの栄養士の仕事の役割の違い
✅公立保育園 行政の基準に沿った給食管理が中心
✅私立保育園 園の特徴に応じた食育活動ができる
✅小規模保育園 離乳食の個別対応が多く、保護者支援が重要
✅中・大規模保育園 食育イベントや行事食の企画が多い
✅直営給食 栄養士が調理に関わることが多い
✅外部委託給食 食育活動や業者管理が中心
保育園によって栄養士の業務内容が大きく変わるので、自分がどんな仕事をしたいかに合わせて選ぶのが大切ですね！
