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【保育園栄養士の1日リアルな仕事とは?】

栄養士情報

これから保育園で働きたい・保育園に転職を考えている方へ現役栄養士が解説!

栄養士が活躍する職場の一つに保育園があります。この記事では保育園で働く栄養士について、具体的な仕事内容や仕事のやりがい・大変だと感じることなどについて詳しく解説します。

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保育園での食事の役割

はじめに

保育所は、子どもにとっては家庭と同様に「生活する場」であり、保育所での食事は、心身両面からの成長に大きな役割を担っています。

引用元:こども家庭庁

保育園の食事は、単に子どもたちの空腹を満たすものだけではなく、成長や発達を支える重要な役割を持っています。

1.栄養バランスの確保
 ・乳幼児期は身体と脳が発達する大切な時期。栄養バランスのとれた食事が、健康な成長をサポートする。

2.食習慣の形成
 ・「楽しく食べる」「好き嫌いなく食べる」「適量を知る」といった食習慣を身につける場になる。

3.食育の実践
 ・季節の食材や行事食を取り入れ、日本の食文化やマナーを学ぶ機会を提供する。
 ・自分で配膳したり、食材に触れることで食への関心を高める。

4.社会性の向上
 ・みんなで食べることで協調性やマナーを学び、楽しい食事の時間を経験できる。

5.アレルギー・健康管理
 ・アレルギー食の提供や、子どもたちの健康状態を食事から把握する役割もある。


保育園で働く栄養士の仕事内容

保育園栄養士の仕事は、「栄養管理」「調理」「食育」「衛生管理」「保護者対応」と多岐にわたります。食事は子どもたちの成長に直結するため、とてもやりがいのある仕事ですが、同時に責任も大きい仕事です。

1.献立作成
 ・栄養バランスを考えた献立を作成(園の方針や厚生労働省の基準に基づく)
 ・季節の食材や行事食の取り入れ
 ・アレルギーや離乳食の対応

2.食材の発注・管理
 ・必要な食材を適切な量で発注し、コスト管理をする
 ・食材の品質・衛生管理(賞味期限チェックや保管状態の確認)

3.調理業務
 ・給食やおやつの調理
 ・年齢ごとの食事形態(離乳食・完了期食・アレルギー対応食・宗教食対応)の調整
 ・衛生管理を徹底し、安全な食事を提供

4.食事の提供・配膳
 ・クラスごとに適量を配膳し、提供する
 ・園児が食べやすいように工夫しながら盛り付ける

5.食育活動
 ・野菜の栽培やクッキング保育のサポート
 ・絵本や遊びを通じて食べ物への興味を育てる
 ・子どもたちに食材の話をしながら、楽しい食事時間を作る

6.食事の記録・アレルギー対応
 ・子どもたちの食べる様子を観察し、記録をつける
 ・食べ残しの傾向や食事の進み具合をチェック
 ・保護者と連携し、アレルギー対応や食事指導を行う

7.厨房の衛生管理
 ・調理器具・食器の洗浄や消毒
 ・食中毒予防のための衛生指導・管理

8.保護者対応
 ・子どもの食事に対する相談(偏食・アレルギー・離乳食の進め方など)
 ・保護者会や個別面談で栄養指導を行う場合もある


保育園栄養士の一日の流れ

※園の規模や方針によって異なりますが、一般的な例を紹介します。

7:30~8:30 | 出勤・朝の準備
・出勤・身支度を整える
・仕込み開始(米を研ぐ、野菜の下処理など)
・献立やアレルギー対応の最終確認

8:30~10:30 | 調理作業
・子どもたちの年齢に合わせた食事の調理
・離乳食やアレルギー食の準備

10:30~11:30 | 配膳・食事提供
・各クラスへの配膳
・園児たちの食事介助(小さい子の食べる様子を見守る)
・食事の時間に子どもたちと関わる

11:30~13:00 | 片付け・休憩
・食器の洗浄、調理器具の片付け
・食品の在庫確認や翌日の準備
・休憩(昼食)

13:00~14:00 | 献立作成・事務作業・衛生管理
・献立作成(栄養バランスや季節を考慮)
・食材の発注やコスト管理
・衛生管理(厨房の清掃や食材の保存確認)

14:00~15:00 | おやつ準備・提供
・手作りおやつの準備(クッキー・蒸しパン・おにぎりなど)
・子どもたちへの提供

15:00~16:30 | 片付け・記録・退勤
・おやつの片付け
・食事の記録(子どもたちの食べ具合、アレルギー対応の報告)
・掃除、翌日の準備をして退勤


仕事のやりがい・大変なこと

やりがい
1.子どもたちの成長を支えられる
 ・食事を通して健康な体作りに貢献できる
 ・「おいしい!」という笑顔が励みになる

2.食育ができる
 ・季節の食材や食文化を伝えられる
 ・野菜嫌いな子が食べられるようになるなど、成長がみられる

3.手作りの温かさを届けられる
 ・給食を通じて家庭的な雰囲気を作れる
 ・アレルギー対応など、個々に合わせた食事ができる


大変なこと
1.体力的にハード
 ・立ち仕事が多く、思い鍋や食材を扱うので負担が大きい

2.時間に追われる
 ・限られた時間で調理し、配膳・片付けをする必要がある

3.アレルギー対応の責任が重い
 ・アレルギーのある子のミスが許されないため、細心の注意が必要

4.人手不足の影響を受けやすい
 ・少人数で回している園が多く、急な休みが取りづらいことも

5.子どもや保護者との関わりが求められる
 ・離乳食の進み具合や食べ残し、好き嫌いについての指導・相談対応

まとめ

保育園栄養士は子どもたちの成長を支え、笑顔を間近で感じられる素敵な仕事です。ただし、体力的・精神的な負担も大きいので、やりがいと大変さのバランスを考えながら働くことが大切です。しかし自分が作った給食やおやつに対して「おいしい」「おかわり」の声が聞こえると仕事のモチベーションが上がりますね!以上、参考にしていただけると幸いです。