【食品添加物ってホントに危険？】

食品添加物は、食品の保存性を高めたり、味や見た目をよくしたりするために使われるものですが、「危険かどうか」は種類や使用量によって異なります。詳しく説明していきます。

食品添加物の種類と役割

食品添加物は大きく分けて以下のような種類があります。

1.保存料　(例：ソルビン酸、安息香酸)
　・カビや細菌の繁殖を防ぎ、食品を長持ちさせる。
　・過剰摂取すると健康リスクが指摘されるものもある

2.着色料　(例：タール色素、カロテン)
　・食品の色を鮮やかにするために使われる。
　・天然色素は比較的安全だが、一部の合成着色料には注意が必要なものもある。

3.甘味料　(例：アスパルテーム、スクラロース、ステビア)
　・砂糖の代わりに甘みをつけるために使われる。
　・人工甘味料の一部には長期的な影響が議論されているものもある。

4.香料　(例：バニリン、リモネン)
　・風味を強調するために添加される。
　・基本的に微量なので大きな健康リスクは少ない。

5.乳化剤・増粘剤　(例：レシチン、カラギーナン)
　・食感をよくしたり、油と水を混ぜやすくするために使われる。
　・一部の増粘剤には腸への影響が懸念されるものもある。

食品添加物は危険なのか？

1.安全基準は厳しく管理されている

食品添加物は、各国の食品安全機関(日本では厚生労働省や食品安全委員会)が厳しい基準を設けており、動物実験や疫学調査を経て安全性が確認されているものだけが使用されています。

2.「一度に大量摂取しなければ問題ない」

ほとんどの添加物は、一生涯にわたって摂取しても健康に影響が出ないとされる量(ADI：許容一日摂取量)が決められており、実際の使用量はこれよりもはるかに少ないのが一般的です。

3.ただし、一部の添加物には注意が必要

・亜硝酸ナトリウム(発光剤)：ハムやソーセージに使われ、過剰摂取すると発がんリスクが指摘されている。
・一部の人口甘味料(アスパルテームなど)：長期摂取の影響について議論が続いている。
・リン酸塩：インスタント食品や加工食品に多く含まれ、過剰摂取するとカルシウム吸収を妨げる可能性がある。

食品添加物との付き合い方

✅過剰摂取を避けるためのポイント
　・加工食品を減らし、できるだけ自然な食材を選ぶ
　・食品表示をチェックし、添加物の多いものは避ける
　・バランスの取れた食事を心がける(特定の添加物に偏らない)

✅完全に排除する必要はない

食品添加物がなければ食品の保存が難しくなり、食品ロスが増えたり、食中毒のリスクが高まることもあります。安全基準を守って使用されている限り、適量なら問題は少ないと考えられます。

結論