みずみずしくてシャキッとした食感が特徴のきゅうりは、サラダや漬物として日常的によく食べられる野菜のひとつです。しかし、その素朴な見た目からは想像もできないような面白い雑学がたくさん存在します。この記事では、きゅうりに関する意外で驚きの事実を紹介しながら、日常の食卓がちょっと楽しくなる情報をお届けします。
きゅうりは世界一カロリーが低い野菜です
きゅうりは約95%が水分でできており、100gあたりのカロリーはわずか約14kcal程度しかありません。そのため、ダイエット中の人やカロリーを気にする人にとって、非常にうれしい食材です。たくさん食べてもほとんどカロリーがないため、おやつ代わりにポリポリ食べるのもおすすめです。
きゅうりには“熱を冷ます”効果があります
東洋医学では、きゅうりは体を冷やす「陰性食品」として知られており、熱を取り除く働きがあるとされています。夏の暑い日に食べることで、体の内側から涼しくなり、熱中症の予防にもつながると言われています。昔から夏祭りの屋台できゅうりの一本漬けが人気なのも、理にかなっているのです。
きゅうりには肌に塗る美容効果もあります
きゅうりの薄切りを目の上に置いている美容のイメージを見たことがある人も多いと思います。これは本当に理にかなった方法で、きゅうりにはビタミンCや水分がたっぷり含まれており、肌の保湿や引き締め効果があります。特に日焼け後の肌に冷たいきゅうりパックをすることで、炎症を抑える効果が期待できます。
きゅうりには苦味の元になる成分がある?
きゅうりを食べて「なんだか苦い」と感じたことはありませんか?これは「ククルビタシン」という成分によるものです。本来、ククルビタシンは植物が外敵から身を守るために持っている成分で、強い苦味があります。市販されているきゅうりではほとんど感じませんが、まれにこの成分が多く含まれていると、独特の苦味を感じることがあります。
きゅうりは実は“果物”に分類されることもあります
一般的には野菜として扱われるきゅうりですが、植物学的には“果実的野菜”と呼ばれています。これは、花が咲いたあとにできる実の部分を食べる野菜であるため、果物と同じような成り立ちをしているからです。トマトやナスなども同じ分類に入り、食卓では野菜、でも分類上は果物というちょっと不思議な立ち位置を持っています。
きゅうりは古代エジプトでも食べられていた?
きゅうりの歴史は非常に古く、紀元前3000年ごろの古代エジプトでも食べられていたとされています。古代の壁画や記録にもきゅうりと思われる植物の絵が残っており、人類との関わりは数千年にも及びます。栽培も比較的容易で、多くの文明で食べられてきたことがうかがえます。
きゅうりの切り口をこするとアクが出てくる?
きゅうりを切ったときに、切り口同士をこすり合わせて白い泡のようなものが出るのを見たことがありますか?これは「アク」であり、少し苦味のある成分です。このひと手間を加えることで、きゅうりのえぐみを取り除き、味がまろやかになります。昔からの知恵として、料理の前に実践している人も多いのではないでしょうか。
きゅうりの保存にはコツがある
きゅうりは冷蔵庫に入れると水分が抜けやすく、しなびてしまうことがあります。実は、きゅうりの保存にはコツがあり、新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、野菜室で保存すると、シャキシャキ感が長持ちします。また、冷やしすぎると低温障害を起こすこともあるため、保存する温度にも注意が必要です。
まとめ:きゅうりは栄養だけでなく話のネタにもなる奥深い野菜です
普段何気なく食べているきゅうりには、たくさんの面白い雑学や意外な一面が詰まっています。食べるだけでなく、美容や健康、歴史などさまざまな角度からも楽しめるきゅうりは、まさに万能な存在です。これからきゅうりを手に取るときは、今回ご紹介した豆知識を思い出しながら、その魅力をさらに味わってみてください。きゅうりとの付き合い方が少しだけ変わるかもしれません。