「食育」というと、大きい子向けの活動が中心になりがちですが、実は0~2歳児の乳児クラスでもできることがたくさんあります!
この時期の子どもたちは、味覚が発達し、食べる楽しさを学び、食への興味を持ち始める大切な時期です。保育園での食育を通じて、「食べるって楽しい!」という気持ちを育むことが、今後の食習慣にも影響を与えます。
今回は、0~2歳児クラスでできる食育のアイデアや、年齢別の取り組み方をご紹介します。
乳児クラス(0~2歳)で食育をする意義

✅食べることの楽しさを知る(興味・関心を育てる)
✅五感を使って食を体験する(触る・においをかぐ・味わう)
✅食事のリズムを整える(生活習慣の土台を整える)
この時期は「教える」というよりも、「体験を通して興味を持たせる」ことが大切です!
0~2歳児クラスでできる食育のアイデア

0歳児クラス (離乳食期)
この時期は、まだ自分で食べるのが難しい時期ですが、「食べること=楽しい」と感じられる環境作りが重要です。
✔できること
・食材の感触を楽しむ (茹でた野菜を触る、おにぎりの形を見る)
・食事の時間を楽しいものにする (笑顔で「おいしいね!」と声かけ)
・食べる様子を見せる (大人やお友達の食べる姿を見ることで興味を持つ)
☆食育アイデア例:「食べるまねっこ遊び」
・先生が「もぐもぐ♪」と食べるまねをして見せる
・赤ちゃんも自然と口を動かしてマネする
👉「食べるって楽しい!」という気持ちを育てるのがポイント
1歳児クラス (手づかみ食べ&スプーン練習期)
1歳になると、手づかみ食べが盛んになり、「自分で食べたい!」という意欲が出てきます。
✔できること
・手で触って感触を楽しむ (蒸した野菜・柔らかいおにぎりなど)
・食材を観察する (野菜や果物の形・色・香りを感じる)
・食事の準備を体験する (スプーンやお皿を運ぶ)
☆食育アイデア例:「野菜タッチゲーム」
・茹でたにんじんやかぼちゃを用意
・子どもたちに「つるつるしてるね」「やわらかいね」と触らせる
・実際に食べて「おいしいね!」と伝える
👉食材に触れることで、食への興味を引き出す!
2歳児クラス (自分で食べる練習期)
2歳になると、スプーンやフォークを使いながら、「自分で食べる」ことができるようになってきます。
✔できること
・食べ物の名前を覚える (「これはにんじん!」「これはバナナ!)
・簡単な食事の準備をする (お皿を並べる・スプーンを運ぶ)
・食べ物の色・形を楽しむ (「赤いお野菜はなにかな?」)
☆食育アイデア例:「野菜スタンプ遊び」
・断面が面白い野菜(オクラ、ピーマン、れんこんなど)を切ってスタンプにする
・絵の具をつけて紙に押すと、かわいい模様ができる!
・「このお野菜、見たことある?」「給食に出てくるかな?」と問いかけ
👉遊びの中で、自然と食べ物のことを覚えらえる!
食育を成功させるポイント

①無理に食べさせない!楽しい雰囲気を大切に
「食べなさい!」と強制すると、食事が嫌いになってしまうことも。子どもたちが「食べてみたい!」と思える環境を作ることが大切です。
✅「おいしそうだね!」とポジティブな声かけをする
✅先生も一緒に「もぐもぐ♪」と楽しそうに食べる
✅触るだけ・においをかぐだけでもOK!
②五感を使った体験を増やす
「食べる」だけが食育ではありません!目で見て、手で触って、においをかいで、音を聞くことも大切な経験です。
✅触る・においをかぐなどの遊びを取り入れる
✅「シャキシャキ」「とろとろ」など食感を言葉にする
③保護者とも連携する
家庭での食事と保育園での食事が連携できると、子どもたちの食習慣がよりスムーズになります。
✅給食だよりで「今日の食育活動」を伝える
✅「お家でもやってみてください!」と家庭での実践を促す
✅アレルギーや食の好みについて情報共有する
まとめ:0~2歳児クラスの食育は「楽しく」がポイント!
✅0歳児 ➡ 食べる楽しさを知る (見せる・まねっこ)
✅1歳児 ➡ 触れる・感触を楽しむ (手づかみ・観察)
✅2歳児 ➡ 簡単なお手伝い&食べ物の名前を知る (準備・スタンプ遊び)
この時期は「ちゃんと食べさせる」よりも、「食べ物に興味を持つ」ことが大切。保育園での楽しい食育体験が、子どもたちの「食べる力」を育む第一歩になります!
「食べるって楽しい!」という気持ちを大切に、乳児クラスならではの食育を楽しんでみてくださいね!