ご飯を炊いたものの、冷めてしまったり、余ってしまったりすることってありますよね。温かいご飯が美味しいのはもちろんですが、実は「冷えたご飯」や「お粥」には、意外な健康効果やメリットがあるんです。今回は、冷えたご飯の活用法と、お粥の魅力についてご紹介します。
冷えたご飯のメリット

①レジスタントスターチ (難消化性でんぷん) の増加
冷えたご飯には、「レジスタントスターチ」と呼ばれる難消化性でんぷんが増えます。これには以下のような効果があります。
・腸内環境を整える:腸内の善玉菌のエサになり、腸内フローラを改善。
・血糖値の上昇を抑える:糖の吸収が穏やかになり、食後の血糖値が急上昇しにくい。
・満腹感の持続:消化吸収がゆっくりになるため、腹持ちがよくなる。
つまり、冷えたご飯は「太りにくいご飯」としても注目されています。
②時間が経っても美味しく食べられる
冷えたご飯はおにぎりや寿司飯に向いています。適度な粘りが出て、食感が変わるのも面白いポイント。
冷えたご飯のおすすめ活用法
・冷蔵庫で冷やして、そのままサラダにトッピング
・玄米や雑穀米を冷やして、食感を楽しむ
・冷やし茶漬けや、さっぱりとした出しご飯に
お粥の魅力
一方、胃腸を優優しくいたわりたいときに最適なのが「お粥」です。体調が優れないときだけでなく、普段の食事としても取り入れたい理由があります。
①消化吸収が良い
炊いたご飯をさらに水分で煮ることで、胃腸に負担をかけずにエネルギーを摂取できます。特に朝ごはんや、疲れたときにおすすめ。
②水分補給にもなる
水分が多いので、食事と同様に水分補給ができます。脱水気味のときや、風邪をひいたときにも◎。
③アレンジが豊富
お粥はシンプルな料理ですが、トッピングや調味料次第でいろいろなバリエーションを楽しめます。
おすすめのお粥アレンジ
・和風:梅干し、昆布、焼き鮭、味噌仕立て
・中華風:鶏ガラスープ、生姜、ネギ、ザーサイ
・洋風:チーズ、コンソメ、卵、生クリーム
冷えたご飯とお粥を上手に活用しよう

「冷えたご飯」と「お粥」は、まったく正反対の食べ方のように思えますが、それぞれに魅力があり、食生活に取り入れることで健康的なメリットがあります。
・血糖値を気にするなら冷えたご飯
・胃腸を休めたいならお粥
その日の体調や気分に合わせて、上手に使い分けてみてくださいね!